完璧にヘアセットしたと思っていてもなぜか出てくる「アホ毛」。年齢を重ねてから気になるようになったという方も多いのではないでしょうか?アホ毛が出る原因と、対策のスタイリング術をご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
アホ毛の原因
【1】ダメージによる切れ毛がツンツンと立つ
年齢とともに髪が切れやすくなり、「ボリュームが出ない」、「アホ毛が目立つ」といったお悩みが増えてきます。そんな女性たちの声にアドバイスしてくれたのがnatura 副店長の玉山智士さん。「切れ毛が増えると、せっかく根元を立ちあげても、立ち上げた毛そのものが短いのでアホ毛になってしまうんです。無理に毛流れに逆らったスタイリングをしなくても、毛先に動きを作るだけでボリューム不足は補えます」
【2】エイジングによりうねる毛がフワフワと目立つ
年齢とともに髪は細くなり、うねりやすくなっています。「無理に髪を引っ張って真っ直ぐのばすより、うねりやクセを生かす方がスタイルが長持ちしますし、何より時短になります。そのために注意したいのはドライヤーの方向です。形をつくりたい部分に平行に風が当てるだけで、思い通りのスタイルになるんですよ」
アホ毛をおさえる方法
【1】毛流れに沿ってブラッシングする
■ 根元を立ちあげず、ストレートアイロンで毛先を内巻きに
完成
サイド
バック
スタイリングするときはカールを付けすぎないのがポイント。「毛先を内巻きにするときは、手首をちょっと返す程度にしてください。極端にカールを付けると古めかしくなるので注意してください」
スタイリング前
<STEP.1>アイロンで毛束の根元から挟み、毛先付近で少しだけ内巻きに
毛先部分はアイロンを握った手首を内側に軽く返す程度でOK。しっかり巻かないこと。
<STEP.2>頭頂部の髪も同じように毛先だけ内巻きに
毛束の根元からアイロンを通し、毛先だけ軽く内巻きに。
<STEP.3>顔周りの髪はねじって動きを作る
毛束を縦にねじるようにアイロンに巻いて動きをつくる。
<スタイリングのコツ3か条>
- 切れ毛が増えた髪はスタイリングするときに根元を立ちあげない
- 髪を乾かすときは毛流れに沿ってブラッシングする
- アイロンで毛先を内巻きにするときは大きく巻かない
「毛流れに逆らうようにブラッシングすると、毛穴が起き上がって髪が根元から立ち上がりやすくなります。これを切れ毛の多い人がやると、短い毛がツンツン立ち上がってアホ毛が目立つ原因になります。髪を乾かすときから毛流れに沿ってブラッシングしてください」
【2】スタイリング剤でおさえる
■ アホ毛対策のスタイリング剤を活用
完成
サイド
バック
「髪全体にヘアクリームをなじませたら、首のラインに沿わせるように毛束を握り、毛先を外はねさせるとメリハリのあるシルエットになります。スタイリング力のあるヘアクリームを使えばツヤも出せるし、握るだけで簡単にスタイリングできるのでもとってもラクですよ」
スタイリング前
<STEP.1>ティースプーン1杯ほどのクリームを手ぐしでなじませる
クリームを両手のひらに広げ根元から中間にかけて手ぐしでとかしながらなじませる
<STEP.2>アホ毛の目立つ部分をとかすようにスタイリング剤をなじませる
『エルジューダ ポイントケア スティック』¥1,650 15ml(ミルボン)をアホ毛をとかすようになじませる。
<スタイリングのコツ3か条>
- 首のあたりにくびれをつくり、ウエイトポイントを上につくる
- 毛量は髪の表面ではなく耳の後ろやはちあたりで調整する
- クリームは惜しみなくたっぷり使う
【スカーフで隠す】
■ 頭頂部を膨らませ、耳のあたりを出っ張らせて菱形をつくってバランスを整える
完成
サイド
バック
アホ毛を目立たなくするには、ワックスやバームなどでタイトに抑えつけるしかありません。でも、それでは動きがなく堅苦しいスタイルになってしまいます。「ニュアンスがあって、カジュアルな雰囲気を楽しむにはスカーフを使ったアレンジがおすすめです」
スカーフを巻くアレンジで注意したいのがサイズ。「頭頂部で交差させて二重に巻くので、ある程度の大きさが必要です。正方形であれば90㎝四方は欲しいですね」
<STEP.1>カールアイロンで髪の中間から毛先を内巻きにしておく
最初にカールアイロンで髪全体を内巻きにしておく。
<STEP.2>耳より前の髪と耳の後ろの髪を残してひとつに束ねる
後れ毛として耳より前の髪と耳の後ろの髪を1~2つまみ分だけ残しておく。
<STEP.3>結び目からひとつまみずつ毛束を引き出す
後頭部を膨らませるように、放射状にひとつまみずつ毛束を引き出す。
<STEP.4>束ねたゴムを隠すように、髪をゴムに巻き付ける
巻き付けた毛束の先を毛束の後ろでアメピンで留める。
<STEP.5>細長く折りたたんだスカーフを毛束の下に通す
正方形のスカーフを対角線上に折り、細長い帯状にすること。
<STEP.6>両端を頭頂部あたりで交差させる
頭頂部よりもやや前寄りで生え際が隠れないくらいの位置で交差させること。
<STEP.7>交差した根元部分でスカーフをねじる
ねじった部分がボコッと出っ張るようにするのがポイント。
<STEP.8>スカーフの端を毛束の下で結ぶ
しっかり結んだら、結び目が見えないようにスカーフの内側に隠す。
「スカーフを耳の上に被さるようにかけるとサイドが出っ張るので、全体のシルエットが菱形になります。特に面長な方は横をちょっとだけ膨らませると、顔の長さが気にならなくなります」